※この記事では「かがみの弧城」の原作小説、アニメーション映画に関するネタバレがあります。
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かがみの孤城の映画のラストシーンでは、リオンとこころが再開するところまでで映画が終わりました。
その後はどのような結末を迎えたのか、そして他のアキやフウカなどのキャラクターたちのその後が気になるところです。
映画や小説に関する考察動画やnoteが多くあり、納得がいくものもいくつかありました。
この記事では、リオンとこころの関係性や、オオカミさまの役割、さらには他のメンバーがその後どのような道を歩んだのかを詳しく解説します。
映画と原作の違いや、監督が結末に込めたメッセージについても考察していきますので、ぜひ最後までお読みください。
※筆者は原作が本屋大賞を取る前にハードカバーの原作小説を購入し、読み終えました。
(もともと辻村深月さんの小説のファンです)
※一度に書き切れない要素が多いため、随時更新できればと思います。
かがみの孤城のリオンとこころのその後
かがみの孤城のラストシーンでは、リオンとこころが現実世界に戻る場面が描かれています。
現実世界で二人が出会った後のこと、かがみの世界の最後のことについてまとめました。
リオンの最後の願いとオオカミさまの答え
※左 : リオン 右(赤文字) : オオカミさま
姉ちゃん、どうにかやってみる。
自分のやりたいことはちゃんと言うし、嫌なことも嫌だって言う。
母さんのことも。
最後に一つだけ聞いてくれない?
俺、覚えていたい。みんなのこと。オオカミさまのこと。
……無理かな。
善処する。
リオンの最後の願いは、「みんなのことを覚えていたい」というものでした。
オオカミさま――リオンの(亡くなった)姉ミオは、この願いを叶えるために「善処する」と答えました。
転校生のリオンが、登校中のこころに声をかける場面にも繋がっていることから、リオンは現実世界でも孤城での記憶を持ち続けることができたようです。
リオンの願いが叶ったことで、物語全体に一つの大きな感動が生まれました。
こころが現実世界に戻ったあとの変化
こころが現実世界に戻った後、彼女は学校に再び通い始めます。
これまで不登校だった彼女にとっては、大きな変化でした。
孤城での経験が、こころの心に強い影響を与え、彼女に新しい一歩を踏み出す勇気を与えたのです。
リオンとの再会もまた、こころにとって重要な出来事であり、彼女の人生に新たな希望をもたらしました。
リオンとこころのその後の関係性
リオンとこころの関係は、映画の中で曖昧に描かれていますが、最後のシーンでは二人が再会し、友人としての関係を深めていきそうなところでエンドロールが流れます。
特に、リオンがこころに声をかけ、一緒に学校へ行くシーンは、二人の絆が今後どのように発展していくのかを期待させるものでした。
リオンとこころが今後どうなっていくのか、ファンの間でも様々な憶測が飛び交う結末に。
かがみの孤城に登場するキャラクターたちのその後
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かがみの孤城には、多くの魅力的なキャラクターが登場しますが、その後の彼らの物語にも注目が集まります。
各世界線
登場した彼らは中学1年生~中学3年生ですが、現実世界では生きている年が違います。
それぞれ、7年の年齢差があります。
1985年:スバル (中3)
1992年:アキ (中3)
1999年 : ミオ (中1?)
2006年:こころ/リオン (ともに中1)
2013年:マサムネ (中2)
2020年:フウカ (中2)
2027年:ウレシノ (中1)
※ミオはオオカミさまで、リオンの姉です。
そんな奇跡は、ちゃんと起きた
ポストカードや限定動画の中に、「そんな奇跡は、ちゃんと起きた」という、2014年に全員が同じ空間に居る奇跡の描写がありました。
その時の年齢の考察がありましたので、表にまとめました。
1985年:スバル 44歳
1992年:アキ 37歳
1999年 : ミオ (中1のまま)
2006年:こころ/リオン ともに21歳
2013年:マサムネ 15歳
2020年:フウカ 8歳
2027年:ウレシノ 0歳
※ミオはオオカミさまのまま描かれているため、年齢は変わりません。
映画の入場者特典と限定動画
映画が上映された当時、入場者特典として登場人物のその後の様子が描かれた全6種のポストカードが2枚セットずつランダムで配布されたそうです。
上映開始から1か月後、それらポストカード6種のまとめ版をエンドロールに流したことも話題に。
そして、金曜ロードショーで地上波初放送を記念して、映画の公式Twitter(X)で1週間限定で動画が公開されました。
アキのその後の物語
アキのその後は、彼女が過去に経験した出来事と密接に関連しています。
リオンとミオの物語に深く関わるアキは、リオンがフリースクールで再会することになります。
この再会が、アキにとって新たな道を切り開くきっかけとなり、彼女自身もまた成長を遂げていく姿が描かれています。
アキは原作や映画の終わりにある通り、主人公のこころと親しくしていた先生――喜多嶋先生であることが明かされています。
他のメンバーが辿った道とは?
その他のメンバーたちも、それぞれの道を歩んでいます。
ポストカードや限定動画に詳細が書かれていました。
例えば、マサムネは憧れのゲームクリエイター「ナガヒサロクレン」のサイン会に出向き、ウレシノは「かがみの孤城」で知り合ったフウカと、フウカのコンクールで再会します。
その後、オオカミさまを含めた7人が同じ空間にいる描写があり、ファンを興奮させるような演出がありました。
最後のメッセージが伝えたもの
映画のラストシーンには、中村隆さんへのメッセージが添えられていました。
中村隆さんは元々映画の美術設定担当で、監督の原恵一とは長く仕事をされていた方だそうです。
そんな中村さんは、映画の製作中だった2021年の6月に水難事故で亡くなっています。
彼は映画の美術監督を務め、多くの名作を手掛けた人物であり、その存在は「かがみの孤城」にも大きな影響を与えました。
最後のメッセージは、彼への敬意を表すものでした。
映画と原作の違い:結末に込められた意味
映画と原作にはいくつかの違いがあり、それぞれに込められた意味も異なっています。
映画版と原作版の違いは何か?
映画版と原作版の大きな違いは、キャラクターの描写と物語の進行スピードです。
当然ながら、映画は時間の制約があるため、リオンとこころの関係に焦点を当てた構成になっていますが、原作では他のキャラクターにも深く掘り下げた描写があります。
映画では後半のこころ以外のメンバーがオオカミに食べられた後、それぞれの現実世界の描写が少しでた程度。
この違いが、物語の印象に大きな影響を与えており、好みが分かれているようです。
結末に込められた監督のメッセージ
監督は、映画の結末に込められたメッセージとして、「どんなに困難な状況でも、人はつながりを持ち、支え合って生きていける」というテーマを強調しています。
リオンとこころの再会や、他のキャラクターたちがそれぞれの道を歩む姿は、このメッセージを象徴しています。
ファンが感じたエンディングの印象
エンディングに対するファンの反応は様々であり、特にリオンとこころの関係に対する期待や、記憶の消失についての議論が盛り上がっています。
多くのファンが、結末の曖昧さに対して様々な解釈を持っており、それが物語の深みを増しています。
筆者自身の感想
・原作でオオカミさまの正体に関してはそれほどでもなかったが、エピローグに書いていた、アキ=喜多嶋先生のほうが驚きました。
・原作も映画も、アキが孤城で中学校の制服を着てきたところから特に話が面白くなる。
※随時更新予定
まとめ
かがみの孤城のラストは、リオンとこころが現実世界で再会し、彼らが新たな一歩を踏み出すシーンが描かれていました。
リオンの願いが叶い、彼だけが孤城での記憶を持ち続けたことが物語の大きなポイントです。
他のキャラクターたちも、それぞれの道を進み、希望に満ちた未来が描かれています。
映画と原作の違いや、監督が結末に込めたメッセージを通じて、かがみの孤城が伝えたかったテーマが浮き彫りになります。
映画だけでなく、原作小説や漫画など、この感動的な物語をぜひ多くの方に読んでいただきたいです。