新築で後悔しないニッチの採用場所。失敗から学ぶ注意点とオススメポイント

ニッチは凹、ふかし壁は凸

ニッチとは

ニッチとは、壁に凹みをつけた空間のことをいいます。

主に飾りや収納に使う小技として、インスタでも度々見かけ、最近採用されることが多いです。

上の画像のように、下側に木棚や、周囲を木枠で囲ったり、上側にダウンライトを入れることが可能で、オリジナルのニッチを作れます。

しかし、ニッチを他の家の真似をするだけでは後悔する、ということも頭に入れておいてください。

ニッチの反対は「ふかし壁」

寝室のベッド壁面。
携帯や本などを置く、ふかし壁を設置。
ふかし壁の壁面には上部照明の調光スイッチを、その上の天板にはコンセントを。
コンセントを天板に設置したのは、外周部壁面を避けたためです。
天井の換気扇は廊下ホールエアコンへのリターンダクト。写真手前側にエアパスファンあり。 pic.twitter.com/rtofYJpAeN

— むぎ@家好きBanker (@mugi_iezuki) June 5, 2023

ニッチは凹みをつけるのに対し、凸をつけるのは「ふかし壁」といいます。

壁を前面に出すことで、ニッチ同様に個性が出せるのはもちろんのこと、下部だけふかすことで、その上に物を置くスペース（上記ツイートの場合、スマホ等の充電スペースに利用できる）をつくることができます。

ニッチの採用で初めにすること

そこに必要？

ニッチは造作のため、ちょっとした小物置き場を一か所作るだけでも、それなりのコスト（数万円）がかかります。

まずは一度冷静になってから、必要性についてご家族で考えてください。

そこに作れる？

そもそも、あなたが作りたい場所にニッチを作れますか？

ニッチを作る場合、凹みを作る分、その壁を厚く（二重構造）する必要があるため、反対側によっては難しい、または通常のニッチよりも費用がかかることもあります。

そのため、奥行きを作れば作るほど壁は厚くしなければならず、費用もかかるため、書類を置くための棚でニッチを作ることはやめましょう。

反対側が外壁の場合、大幅な工事が必要のため、ふかし壁にすることをオススメします。

ふかし壁、または、柱を作ることで、壁側に棚を作ることが可能です。

コストもニッチより削減できることがあるため、メーカーの方にご相談ください。

ニッチの失敗や後悔

という方は多いと思います。

ただ、見切り発車でニッチを作ると、失敗や後悔をすることになります。

以下にニッチの採用例と、注意点などをまとめてみました。

リモコンニッチ

リモコンニッチとは、テレビドアホンや給湯器リモコン、ライトのスイッチなどをまとめたニッチです。

実際、私の家も画像のように給湯器とTVドアホンがまとめられています。

しかし、それらを一か所にまとめることで、部屋がすっきりすると思いますが、場合によっては使い勝手が悪いです。

間取りにもよりますが、それらを一か所にまとめると、必ず片方が使いやすくなり、もう片方が使いづらくなることが多いです。（用途がそれぞれ異なるため）

リモコンニッチは一見スマートで良いかもですが、インターホンはリビングに近いところ、給湯器はキッチンに近いところにそれぞれ配置すると使いやすいです。

玄関ニッチ

玄関は収納によって、小物を置くスペースがない場合があります。

実際のところ、私の家にはシューズクロークやコート掛けが標準仕様でしたが、飾りや小物を置くスペースがありません。そのため、玄関にニッチを作ることで解決できました。

自分の家は玄関ドアを開けたら正面にニッチが見えるようになっています。

「玄関は家の顔」

というほどですから、見た目はこだわりたいですよね。

ですが、奥行、大きさによっては飾れるものが限られます。花を飾りたい、となると、大きなスペースが必要になるため、ニッチはおすすめしません。

一枚の木板で簡単な物置き（棚）を作ってもらうのが、一番コストがかからないため、オススメです。

ブックニッチ

垢違いな写真だけど…♡
引っ越し作業第一弾（ほんの少しだけ）しました💕
今日持ってきた雑誌が紫耀くんverだったので（北斗くんはギリギリまで今のおうち！）
紫耀くん表紙でブックニッチを飾って満足♥️（今日限定ね！）
済んだらストを飾りたいけど…娘に破られたらショックなので飾れません。。笑 pic.twitter.com/VJp8p5P1Cb

— ⑅͙m͙e͙g͙u͙⑅͙ 🦅☁️🖤 (@mi618st) February 24, 2019

キッチンの腰壁の空間に、レシピ本や雑誌を置くためにニッチを作る方がいました。

施工事例やオープンハウスでも何軒か見かけ、自分も取り入れようと考えたこともあります。

しかし、腰壁の空間は低い位置にあるため、

「子供が悪戯をするのでは」

と考え、私は不採用にしました。

それでも、本棚からレシピ本を取りに行く手間を考えると、あると便利なのは確実です。

無いなら無いで、笠木に本を置きっぱなしにしがち。（経験談）

スパイスニッチ

これから家作りする人。
スパイスニッチはオススメしたい。#スパイスニッチ pic.twitter.com/eJ32am4r7Q

— マッハ (@ryu_mahaha) January 21, 2023

キッチンの立ち上がり部にニッチを作り、頻繫に使う調味料などを置くことで、効率よく調理をすることができます。

私も料理が好きなので、採用を検討しました。

トイレのニッチ

トイレにニッチを入れる方をオープンハウス見学時や施工事例で何軒か見ました。

正直な感想として、トイレにニッチを入れる前に、他の場所にもニッチを入れるべきかと思います。

トイレにこだわりを入れたいのであれば、次項のふかし壁のほうが私としてはオススメです。

ふかし壁のオススメ

寝室のふかし壁

ベッドの高さに合わせ、スマホの充電や小物置き場として利用できます。

ですが、事前にベッドの配置を考えたり、ベッドの高さを測る必要があるほか、ベッドを入れ替える際、高さに気を付けなければいけません。

トイレのふかし壁

トイレ裏に壁をふかすことで、トイレットペーパーの替えや消臭剤などを置くことができます。

ニッチよりも安価で、私の家にも取り入れているのでオススメです。

おわりに

いかがでしたでしょうか？

ニッチやふかし壁は、場所に応じて導入することをオススメします。

それなりにコストはかかりますが、オシャレになるため、何か所か導入してみると良いかもしれません。