家づくりを始めるにあたり、「間取りで後悔したくない」という不安を抱えていませんか?
よく、「3回、家を建てないと満足のいく家づくりができない」なんてことを言われました。
ですが、一般の人の家づくりは一生に一度きり。
間取りの失敗は、後から簡単には修正できないため、多くの人が悩むこと。
しかし、適切な対策をすれば、後悔を少なくすることができます。
この記事では、家づくりで後悔したことについてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
家づくりで後悔したこと
いろいろな人のプランとか間取りみて思うのが
— まつ/住宅設計/茨城 (@RyotaMatsuyama1) March 29, 2024
駐車場位置、建物配置、玄関位置、LDの位置、階段位置
が違う(もっといい位置ある)ことが多い。
Twitter等で色んな人に見てもらって意見欲しいと希望するなら、
せめて道路位置や北側方向、周りの建物のザックリラインくらい書いてあると良いっす👀✨
部屋が広い、狭い
実際に住んでみないと分からない
部屋の広さは図面や3Dで見ても、営業の方の上手い説明をしても、いまいち想像つきません。
いざ家ができて住んでみると、「思ってた以上に狭かった」「逆に広かった」なんて後悔が非常に多いです。
オープンハウスやショールームへたくさん行き、広さをよく確認して、自分に合う広さを選択しましょう!
ネットやSNSで情報収集するのもいいですが、百聞は一見に如かず、自分の目で確かめましょう!
狭くて後悔
私の家も「キッチンで作業しながらテレビを見れるようにしたい」と、最初の打ち合わせで担当の方に伝えたことで、それが今、私の家で叶っています。
しかし、幅が取れなかったため、ソファーやダイニングテーブルを置くことをやめました。
(ソファーは置けますが、部屋を広く使いたいので購入していません)
・幅が狭すぎて棚が置けなかった。
・料理しながら子供も見れてテレビを見れるようにしたかったが、幅が取れず、家具もまともに置けなかった。
→ダイニングテーブル、ソファー、ローテーブル、テレビの配置を考える。
・お風呂場が標準の広さだと狭く感じる
→どのメーカーにも標準仕様の「カウンター」がお風呂場を狭くする。
最近インスタで人気なのが、お風呂の標準仕様を自主的に外す傾向にあるそう。
広くて後悔
なんて思うかもしれません。
・広すぎて無駄なスペースができた。
→広くした分、費用がかかる。
・部屋が広くて掃除が大変
・広すぎて空調の効きが良くない
※夏も冬も外に出るか天気予報で気温を見てみないと、外出時の服装に迷いました。
収納が少ない、収納の位置が悪い
収納が少ない
収納は多いに越したことはありません。
収納スペースが不足していると、生活が不便になり、家の中が散らかりがちになります。
子供が大きくなってから色々なものを入れるようになるため、今は収納が余っていても、いずれは収納が足りなくなります。
・リビング
・キッチン(食器棚、カップボード下、吊り戸棚)
・パントリー(キッチンの収納庫)
・寝室や子供部屋のクローゼット
・ウォークインクローゼット、シューズクローク
・納戸、外収納
・その他(和室、洗面台、階段下収納など)
ちなみに、私自身の体験ですが、階段下収納を付ける予定でした。
しかし、打ち合わせ後半になって、建物の構造上、階段下収納があると耐震等級3が審査で通らない可能性があると言われ、階段下収納は取り消しに。
間取りメイン(設計)の人からインテリア専門の人(IC)に担当が変わったとき、図面を見て指摘されました。
※担当の方次第でできる人、できない人の差があるということです。
収納の位置が悪い
収納が広く、多くあっても、物を使いたいときに収納場所から遠ければ、使い勝手が悪くなります。
・食材を買ってからパントリーへ運ぶまでの道のり
・調理時、ワークトップから冷蔵庫、またはコンロへの道のり
・掃除する際の掃除用具入れの位置
・予備の雑貨を入れる場所
棚や建具の高さが合わなかった
ワークトップ(天板)
ワークトップ(天板)とは、キッチンの作業台をいい、材料を切ったり、材料を混ぜたりする場所のため、高さによっては使いやすさが変わってきます。
ワークトップ高さの標準は85cmですが、80cmと90cmに変更することも可能。
(新築でもリフォームでも追加料金が発生します)
理想は「(身長÷2)+5cm」と言われています。
(使って1年以上経ちますが、高さはお互い気になりません)
レンジフード
法令上の規定(消防法)により、天板から80cmから100cmまでの高さに定められています。
天板からレンジフードが遠ければ換気能力が悪くなり、近ければ身長の高い人の頭がぶつかります。
私はレンジフードを標準高さにしたおかげで頭がレンジフードの角にぶつかります。
身長は180cm。標準高さで170cmぐらいの人でも頭がぶつかるかもしれません。
吊り戸棚
吊り戸棚はキッチン上部にある収納棚をいいます。
高ければ上のものが取りづらく、低ければ吊り戸棚上部に隙間ができ、ホコリがたまる恐れも。
メーカーによっては昇降棚のついたものもあり、家庭によって採用するかどうか考えましょう!
タオル掛け
タオル掛けにもさまざまな場所にありますが、壁にボルトで固定タイプの場合は高さに迷います。
吹き : 洗面台横のタオル掛けは大人に合わせると子供には高すぎます。
コンセントが少ない、使わない位置にある
コンセントは位置や数次第で使い勝手が異なります。
普段、どこで何を使うのかを考え、配置やコンセントのプラグ数を多めにしたほうが後悔する可能性が低いでしょう!
建てる前に増やすより、家を建ててから増やす(増設)と大きな出費になります。
※着工前だと4桁、リフォームやリノベーション工事だと5桁ほどの費用がかかります。
コンセントの増設工事などは「電気工事士」の資格が必要になるため、保有していない方のDIYはとても危険です。
充電スペース
スマホやタブレットの充電スペースは必須。
場所によっては子供が勝手に触ったり、ペットが落下させてしまう危険性もあるため、注意が必要です。
オープンハウス見学時、寝室に充電スペースとして「ふかし壁」を採用する方も多かったです。
テレビ周辺
テレビ、レコーダー、ゲーム機器を使う場合、差し込み口の数を3口以上にすることをオススメします。
別の場所に増設するよりも、プラグの数を多くするほうが安くなるからです。
キッチン周辺
キッチン周辺は炊飯器、レンジ、トースター、電動ポットや電気ケトル、ミキサーなど、電気機器を多く使う場所。
差し込み口が少ないと、機器を使いたいのに使えない…なんてストレスになります。
キッチンによっては元々コンセントが付いているものもあるため、ショールーム見学時にしっかり確認しましょう!
日当たりが悪い、良すぎる
「リビングは南向きが一番日当たりが良くて明るいからオススメ」
なんて言われますが、良すぎてもよくありません。部屋が南向きだと、夏場は日差しが強くて日中はカーテンを閉めないと暑いです。
東 : 朝日がまぶしく、テレビの上に窓があると朝日で見づらい
西 : 午後(特に夕方)の夕日がまぶしい
南 : 日中は常に日差しがまぶしい
北 : 場所によっては日中でも照明をつけないと暗い
南向きは洗濯物を干す部屋に、西や東はリビングや子供部屋、北は寝室にするのがオススメです!
窓の位置や性能が悪い
窓といってもグレードによって日常生活が変わってきます。
私の家は「Low-E複層ガラス」というものが標準タイプだったため、グレードを下げずに採用しました。
結果としてグレードを下げなくてよかったので、その理由などを以下にまとめました。
窓の位置
採光を取るために、部屋の上部に窓を採用する方もいます。
採光とは、室外の自然光を、窓などを通して室内に採り入れることです
窓を一つ入れるか入れないかで日中の部屋の明るさが変わります。
例として、「お風呂場やトイレの窓をなくす」というお家も最近は増えていますが、日中に使用するときは電気が必須に。
窓の性能
私の実家は冬場になるといつも「結露」に悩まされ、その経験から、窓のグレード(性能)は下げないように心がけていました。
その結果、今のところ冬場は結露に悩まされることはありません。
動線が悪い
・一階で家事がだいたい片付くけど、一階の収納をもっと増やせばよかった。
・二階にウォークインクローゼットを採用したけど、一階に作ればもっと効率よかった。
・水回りがそれぞれ離れている(キッチンと洗面所など)
また、それぞれの動線が短くなるとその分、収納スペースが少なくなってしまうこともあるため、注意が必要です。
動線だけを意識するのではなく、収納場所や収納の量についても意識しましょう!
トイレの位置が悪い
トイレの位置は特別こだわりはない方も多いです。
しかし、トイレの壁が厚くても外に音が漏れる恐れがあります。
音が漏れるかどうかは住んでみないと分からないため、最初の打ち合わせ時にトイレの位置を確認しましょう。
リビング、寝室、子供部屋の壁を挟んでトイレだと、お互い気を遣ってしまいます
バルコニー(ベランダ)がいらなかった
みなさんの実家はバルコニー(ベランダ)は当たり前のようにあるはず。
最近ではドラム式洗濯機や衣類乾燥機の普及によって、外干しをしない家庭が増えています。
さらに、枯葉や砂ぼこりなどが飛んできて、定期的に掃除をする必要があります。
その他
・リビング階段
→思春期の子供がいると、嫌でも顔を合わることになり、気まずい。(子供に恋人ができたとき)
まとめ|後悔しない家づくりのために今すぐ始めるべき対策
ステップ | 対策のポイント |
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光の取り入れ方 | 窓の位置とサイズ、方向を慎重に選ぶ |
収納スペースの計画 | 家族のニーズに合わせた効率的な収納計画を立てる |
リビングの広さと配置 | 家族のライフスタイルに合わせた配置を考える |
水回りの配置 | 効率的な家事動線を考慮した配置をする |
プライバシーの配慮 | 寝室やトイレの位置を考慮する |
家族構成の変化への対応 | 将来の変化に柔軟に対応できる間取りを計画する |
空間の多機能化 | 限られたスペースを有効活用するための家具や間仕切りを考える |
家づくりは、一生に一度の大きなプロジェクト。
間取りの計画から設計、施工、そして竣工後のフォローに至るまで、後悔しないためには様々な対策が必要です。
このまとめが、あなたの家づくりを成功に導く一助となり、理想の住まいを実現するための参考になれば幸いです。